自然の営みに委ねて育った野菜には、人間に必要な微量栄養素がたくさん含まれています。
生命力が強いので、冷蔵庫に入れて保存する場合でも、例えば菜葉類などは2週間ほど経っても鮮度が落ちず、むしろ熟成して美味しくなったりします。
水や肥料も与えませんが、雨と草花、無数の命たちの糞尿、死んだ肉体が土の養分となります。
確かに市販の野菜よりも見た目は小さいし、石ころを避けながら育ったりするので変形もありますが、たくましく、無駄な贅肉のない肉体のように、締まっていてしなやかです。
そしてその深い味わいは、生でムシャムシャと食べた時によく分かり、本当に身も心も元気になるのを実感します。
自然農の畑に立てば、無数の生きものを食べに鳥が集まり、さえずりが絶えません。畝間を歩けば、驚いた虫たちが大移動する音が聴こえます。
そこに立ったものにしか分からない、『無数の命に囲まれている感』『無数の命と共に生きている感』を自ずと感じます。
その小宇宙の中では、暴れることは許されず、自ずから静かに動き、謙虚な姿勢となり、不思議と精神が落ち着き、ひとつの地球の命として、調和せざるおえない状況になります。
『成長しよう』とか『向上しよう』とか頑張る必要もない状態でありながら、無数の命と共に勝手に成長していきます。
『自然農』とは、私にとって、仲間たちにとって、宇宙調和の授業の場であり、生きる上での処世術、生き方、死に方、あらゆるすべてを教えてくれるフィールドです。
人生の一度でもいいから、ご自分の近所で『自然農』をされている方を探し、脚を運んでみることを、おススメします。
必ず、あなたの人生の大きな大きな糧となることでしょう。
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