私が禅宗のお坊さんやミャンマー、スリランカのお坊さんに学んだことは宗教ではありませんでした。
それは、宇宙の真理や、命の法則でした。
人間も宇宙の真理、命の法則と共に生きているにも関わらず、長い間に脳細胞に植え付けられた洗脳によって、無明の闇に覆われてしまいました。
洗脳が深いほど、スマラサーラ長老の仰っていることに嫌悪感を抱いたり、耳に痛いかもしれませんが、そこをグッとこらえて、『もしかして自分は洗脳されていたのではないか?』と素直に疑問を抱けたら、その瞬間から無明の闇に光がさしてきます。
洗脳は人からされる洗脳と、自分自身の心が強化した洗脳があります。何よりも手強いのは、自分の心が築いてきた洗脳です。
人は『自分は正しい』と完全に思い込んでいるので、自分の信じていることを決して手放すことができません。
しかし、その信念こそが、究極の苦しみの原因だということは気づきもしないのです。
長老が仰るように原始仏教、すなわちお釈迦様が説いた教えは宗教ではありません。
かつて誰も語らなかった(語れなかった)宇宙の真理をただ人間の言葉で淡々と語ったに過ぎないのです。
後の人間たちが、仏教を宗教にしてしまい、欲と怒りと無知で、お金儲けのネタにしてしまったのです。
そういう意味での仏教や宗教なら、逆に世の中にとっては迷惑ですし、人間の心の成長には役に立たず、逆に堕落させるだけなので、私個人としては宗教仏教に染まることを手放して、『お釈迦様は何を語ったのか?』という原点に帰ることが何より大切だと思っています。
原点に向かって一歩でも歩み始めれば、自身の心の悩み苦しみもやがて氷解していくでしょう。
#仏教
#テーラワーダ
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